日本メーカーのスマートフォンにおけるリブランディング
【FCNT合同会社】
FCNT合同会社が手掛けるスマートフォンブランド「arrows」のリブランディングプロジェクトを担当。
このプロジェクトでは、競争が激化するスマートフォン市場において、「arrows」が消費者に選ばれる価値を再定義しています。
まず、「arrows」が提供する価値を分析・整理し、それに基づいて新しいブランドアイデンティティ(BI)とビジュアルアイデンティティ(VI)を開発しました。
その後、これらを反映したブランドロゴの作成や、コンセプトムービーの制作、さらに新製品の販促を目的としたムービーやWebサイトの制作も行っています。
このように、ブランド戦略の立案からデザイン制作までを一貫して担当し、国内メーカー「arrows」の強みを際立たせつつ、競争力のある市場ポジションを確立することを目指しています。
依頼内容
実施内容
・VIの策定(ロゴ開発、ブランドカラー・オリジナルフォントの開発、サウンドデザインなど)
・ブランドガイドライン作成
・メインビジュアル制作、新製品のプロダクトビジュアル制作
・ブランドムービー、製品のムービー制作
・オフィシャルサイト、新製品紹介サイトの制作
製品開発段階からの参画とブランド戦略策定
このプロジェクトでは、製品が完成した後のブランディング作業ではなく、製品開発の初期段階からプロジェクトチームに参加し、ブランド戦略の構築に携わりました。
「arrows」のブランドアイデンティティを再構築する際には、ブランドのミッション、ビジョン、バリューを策定する過程で、ブランディングの視点やコミュニケーションデザインを交えた多角的な議論を重ねました。
ブランドの根本的なミッション、ビジョン、バリューを明確にし、「エシカルな生活を促進し、人や社会、地球環境に配慮するブランド」としての価値を打ち出しました。
この過程では、単に理念を掲げるのではなく、ステークホルダーが感情的に共鳴できるようなメッセージを追求しました。
最終的には、これらの要素を統一してブランドステートメントを作成し、ブランドガイドラインとして正式に策定しました。これにより、「arrows」のブランドアイデンティティが一貫性を持ち、今後の製品開発やマーケティング活動の指針となる基盤が整いました。

永く愛されるブランドを目指したロゴデザイン
ブランドの顔となるロゴは、企業や製品のアイデンティティを象徴する重要な要素です。
私たち原宿デザインの開発するロゴデザインは、単なる視覚的な印象にとどまらず、ブランドの価値や哲学、そして消費者との感情的な繋がりを深めることを目指しています。
「Advance」「Human centric」「Sustainability」の意味を込めたロゴデザイン。
このデザインプロセスでは、ブランドのストーリーやターゲット市場を十分に理解したうえで、シンプルでありながら印象的、そして時を経ても色あせることなく愛され続けるデザインを追求しています。
使い続けることで自然と信頼感や共感を生み出し、ブランドの成長と共に歴史を刻んでいくようなロゴを制作しました。
永く親しまれ、他の競合と差別化できるような、洗練されたデザインを通じて、ブランドのアイデンティティを強化し、顧客との長期的な関係を築くことを目指しています。

ブランドカラーとオリジナルフォントによる視覚的な一貫性
「arrows」のブランドアイデンティティを強化するため、ブランドカラーには3色を厳選し、それぞれがブランドの理念や個性を反映するようデザインしました。
これらのカラーは、単独で使用するだけでなく、組み合わせることで「arrows」独自の世界観を視覚的に表現し、ブランドが持つメッセージをより強く、印象深く伝える役割を果たします。
色彩のバランスを巧妙に調整することで、視覚的に統一感を持たせるとともに、ブランドの個性を際立たせることを目指しています。
また、オリジナルフォントの開発に関しては、さまざまな媒体での利用を考慮し、可読性と視覚的な美しさの両立を目指してデザインを進めました。
タイポグラフィは、ブランドのアイデンティティを視覚的に表現するための重要な要素であり、どのデバイスやメディアで使用されても一貫した印象を与え、消費者との信頼感を築くための基盤となります。
特に、視認性が高く、長時間でも快適に読めるよう配慮したタイプフェイスデザインにより、ユーザーにとって親しみやすく、かつ洗練された印象を与えています。

製品特長を表現したプロダクトムービーの制作
「arrows」の製品特長を効果的に伝えるプロダクトムービーの制作においては、ブランドの世界観を視覚的に表現することを最優先に制作を行いました。
撮影では、カメラアングルや照明の使い方に徹底的にこだわり、製品の美しさや革新性を引き立てる映像を追求。
細部に至るまで計算されたカメラワークにより、製品のディテールや機能が視覚的に伝え、印象に残るシーンを構築しています。
さらに、テロップの処理や音楽の選定にも細心の注意を払い、製品の特長をただ伝えるだけでなく、視覚と聴覚の両面でブランドの価値を強調しました。特に、音楽はブランドのトーンやメッセージに調和するような選曲を行い、視覚的な要素と相乗効果を生み出す形で演出されています。これにより、製品の優れた特長を分かりやすく視覚化し、同時に「arrows」のブランド知覚品質の向上を図ることを目指しています。
映像全体を通じて、製品の機能性とともに、ブランドが持つエモーショナルな価値やアイデンティティが強調され、消費者に対して深い印象を与える仕上がりとなっています。
スマートフォンに実装する各種デザインや、着信音などのサウンドデザイン
私たちは、スマートフォンに実装される各種デザインを手掛けています。
これには、起動画面モーショングラフィック、壁紙デザイン、店頭展示用のスクリーンセーバー、起動音、着信音といった視覚・音響要素が含まれ、ユーザー体験を豊かにし、ブランドの個性を際立たせる重要な役割を果たします。
特に、起動画面のモーショングラフィックやスクリーンセーバーは、ユーザーがデバイスを手にした瞬間の第一印象を決定づける要素であり、視覚的な印象を通じて直感的な操作感を提供します。
また、壁紙デザインやサウンドデザイン(起動音、着信音)は、デバイスの個性を表現し、使用時の心地よさを向上させます。
これらのデザインは、単なる装飾に留まらず、ユーザーとの深い感覚的なつながりを作り出す重要な要素として、機能的かつ美的なバランスを保ちながら慎重に作成されています。
ブランドの世界観を醸成するWEBデザイン
製品を訴求するWEBデザインにおいては、詳細な作り込みを通じて、製品の魅力を最大限に引き出し、ユーザーに強い印象を与えることを重視しています。
ビジュアルの面では、製品の特徴や利便性を際立たせるために、写真やイラスト、動画などのメディアを精緻に選定し、効果的に配置します。
特に、製品の使用シーンや利点を視覚的に伝えるコンテンツを組み込み、ユーザーが製品を手に取ったときの実感をシミュレートできるように設計しています。
カラーやフォント、レイアウトの一貫性を保ちながら、製品のブランドアイデンティティに沿ったデザインを施すことで、視覚的に洗練された印象を与え、信頼感を醸成します。
こうしたデザインは、ユーザーが製品の魅力を理解しやすくし、購買意欲を引き出すために欠かせない要素となると考えています。

一貫性のあるトータルブランディング
私たちは、ブランドのミッション、ビジョン、バリューの策定から、ブランドロゴやキービジュアル、ブランドムービー、ブランドサイトなど、すべてのデザイン要素において一貫性のあるブランディングを提供しています。
これらのデザインは、すべて「arrows」ブランドのアイデンティティを明確に伝えることを目的としており、一貫したデザインを通じて、ブランドの認知度を高め、ターゲットオーディエンスとの強い関係を築くことを目指しています。
